やる気が出ないとはどのような状態?
何かをやる気力がない状態「無気力」には原因別の3つのタイプがあるという考え方があります。
■①学習性無力感型
これまでの失敗や挫折経験が原因となるタイプです。
「目標のために努力をコツコツと積み上げたのに、良い結果とならない事が続き、やる気がなくなってしまう」という経験は誰もが持っているのではないでしょうか。受験勉強、就職活動、資格試験、仕事の契約など、様々な場面で陥る可能性があります。
こちらの状態に心当たりはありますか?
✓残業時間が多く、他の事に手が付かない
✓勉強をしていてもなかなか身につかない
✓なにかに縛られていて自由がないように感じる
もしかしたら、自分のキャパ以上の事を抱えてしまっているのかもしれません。タスクを減らす、断る力をつける、身体を休めることを意識してみると、やる気がない原因を緩和できるかもしれません。
■②モラトリアム型

緊張する大事な場面が終わったことがきっかけとなって起きる無気力です。燃え尽き症候群もモラトリアム型無気力の一種と言えます。
受験、就職活動、大事なプレゼン等の明確な目標に向けて努力し積み上げる行動をしてきたからこそ、脱力したような無気力に陥ってしまいます。
こちらの状態に心当たりはありますか?
✓1日がとても長く感じる
✓気づいたらだらだらと一週間が終わっている
✓何がしたいのかわからない
モラトリアム型無気力から脱するには、新たな目標を見つける事がカギとなります。好奇心を育てる、無気力期間を生かす、先延ばし予防をこと等を意識して、様々な事に興味をもつ機会を作ったり、達成した後の何もない状態を楽しんだりする事が大切です。
■③精神疾患型
うつ病、適応障害、統合失調症、認知症などの症状に、無気力があります。こちらは課題の量や目標などの自分の置かれた状況ではなく、脳の状態で無気力が起こってしまうケースです。
脳の状態はなかなか自分で判断することが難しいですが、不安な方はチェックシートで確認してみることがおすすめです。
河田病院は、岡山県下で最も歴史のある精神科医療の専門病院です。患者様の 人権と安全に配慮し、地域のニーズに沿った開かれた病院を目指します。
モチベーションを上げる方法・仕事編
モチベーションは仕事の生産性、満足度を左右するとても重要なものですよね。ただ、リモートワークも増えて一人で仕事をしなければならない環境に置かれている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方にもおすすめ、一人でできるモチベーションを維持・向上するための方法をご紹介します。
■①不満を書き出す
学習性無力感型のように、自分自身の中に不満がたまっているためにやる気が出ない場合は、何に自分が不満に感じているのか、文字に書き出すことがおすすめです。具体的な不満を目で見て理解する事で自分自身を見つめ直すきっかけにもなり、解決のヒントが見つかるかもしれません。
■②タスクを細分化する
「重い仕事、責任感のある仕事を任されている」と漠然と不安になってやる気が出ない状況に陥っていませんか?そんな時はタスクを細分化して、やるべき事を具体的することで、「これならばできるかも」と自信を取り戻せるかもしれません。
■③ご褒美を決める

目標を達成できた時の自分へのご褒美は決めていますか?気になっている温泉に行く、コンビニスイーツを買うなど、小さなご褒美でも意外とモチベーションを上げるきっかけとなります。
■④音楽を聴く
テンションが上がる曲、前向きになる曲、応援ソングを聴く方法もおすすめ◎
頑張る時に聴いていた音楽を聴くと、メンタルタイムトラベルが起こって当時のやる気を思い出し、頑張るきっかけになるとも言われています。
■⑤リフレッシュする
仕事の量が多いとどうしても休憩やリフレッシュをする時間を取ることまで気が回らないですよね。ただ、人間の体力・やる気にもバッテリーがあり、活動し続けると身体も脳も疲弊してやる気を出すパワーがなくなってしまいます。「疲れた」と感じたら、適度にリフレッシュをすることで仕事効率を維持することができます。
特別なことは必要なく、軽くストレッチをしたり、少し散歩に出てみたり、甘いものを食べたり、自分なりのリフレッシュ方法を見つけてみてください。
モチベーションを上げる方法・自分以外の人編
部下や後輩など、一緒に仕事をする人のモチベーション管理も仕事となっている場合、どのように接するのが良いのでしょうか。
■①目標を設定させる

自分でモチベーションをコントロールできない人に対しては、目標を立てて報告してもらう方法がおすすめです。
目標は「〇時までにここまでやり切る」など小さなゴールで大丈夫。報告してもらうことで、達成した事実を自分と他者で共有することができます。
大きすぎる、期間が長い目標は逆効果です。長くても1週間以内に達成できる小さなゴールを意識して目標設定をしてみてくださいね。
■②褒める
先輩や上司から褒められた経験を覚えている方も多いのではないでしょうか。自分の努力を見ている人がいる、と理解してもらうことが、相手のモチベーションを上げるきっかけとなるかもしれません。
■③ご褒美を準備
ご褒美は、自分だけでなく相手のモチベーションを上げる時にも効果的です。「目途が付いたらお茶とお菓子で休憩しよう!」などは相手の負担にもなりすぎないご褒美で◎
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