ラテラルシンキングとは?
ラテラルシンキングとは、物事を多角的に捉え、正攻法だけでなく問題解決に繋がりそうなことは何でも採用してしまおう、という考え方です。
ロジカルシンキングが真っ向から問題解決に向かうため「垂直思考」と呼ばれることがあるのに対し、
横や斜め、時には後ろから問題にアプローチするラテラルシンキングは「水平思考」と呼ばれます。
高すぎる壁がある時、何とかよじ登って越えようとするのではなく、
「横から迂回したら?」
「穴ほって下から行くのはどう?」
「ヘリコプター借りたらいいかも」
「何ならそこで立ち往生してる人多そうだし、そこで商売始めちゃえば?」
と柔軟な発想で物事に取り組みます。

ラテラルシンキングの例
ラテラルシンキングの例として、問題を用意してみました。
自由な発想で柔軟に考えてみて下さい。
「あなたは山で遭難してしまいました。自分で持ってきた荷物は全て使い切ってしまい、リュックはすっからかんの状態です。するとそこに、大型の荷物類が落ちているのを発見しました。20個ほどアイテムがありますが、リュックの容量的に持っていけるのは5個までです。あなたは生き延びるため、何を選択しますか?
アイテム
ロープ、水4リットル、ナイフ、懐中電灯、モバイルバッテリー、エネルギーバー2箱、マッチ、方位磁針、大きめのジャンパー、小型テント、虫除けスプレー、ポラロイドカメラ、ガムテープ、ホイッスル、チョコレート3枚、固形燃料、ボックスティッシュ、胃薬、バスタオル、杖
季節は10月であるとして下さい。

この状況で、どういった回答が思い浮かぶでしょうか。
栄養を確保するため水や食料から選んでいく、暖を取ることも考えジャンパーやマッチを持っていく、捜索隊に気づいてもらいやすいようにホイッスルは優先…。
様々な考え方があり、どれも間違いではありません。
しかし、ラテラルシンキングでは
「持っていけるのは5個までだとしても、その場にとどまれば20個全部使える。そこで救助を待てばいい。」
こういった考え方もありなのです。
ラテラルシンキングの鍛え方
ラテラルシンキングを鍛えるためには日頃から
「あれってこういう考え方はできないかな?」、
「これとこれを組み合わせてみたら面白そう」、
「小学生だったらどう考えるだろう?」、
「ゴールって何だっけ?」など、
物事をあらゆる面から考察してみると良いでしょう。
仕事やプライベートでも新たな発見があるかもしれません。
終わりに
本記事ではラテラルシンキングを紹介いたしました。
柔軟な考え方を良しとする人生を楽しく楽にしてくれる思考法です。
人生はロジカルシンキングだけが正解ではありません。
上手に日常に取り入れてみて下さい。
参考・引用資料
「ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門」 著・木村尚善 あさ出版
役に立つメンタルフィットネスの情報をお届けします!